「飲酒でストレス解消」は危険な習慣です

ストレスは、ほとんどの生活習慣病の原因となります。ストレスを溜めすぎず、適度に解消することは生活習慣病の予防にも非常に大切です。しかし現代は、社会環境の影響などから、ストレスが溜まりやすくなっていると言われていますので、定期的なストレス解消を習慣にすることが大切です。

◆飲酒の危険性

男性は、ストレスの解消方法として「飲酒」を上げる人が最も多いという統計があります。毎晩、飲酒するという習慣を持つ人は多く、1人でテレビを見ながら晩酌をしたり、仲間と楽しく騒いだりするのを楽しみに1日を頑張るという人も多いのではないでしょうか。

適量のアルコールは血行を良くし、気分を高揚させ楽しい気分をもたらすので、ストレス発散する効果があります。「酒は百薬の長」という言葉もありますが、適量の飲酒は健康の秘訣とも言われています。

しかし、ストレスの解消方法が、「アルコール摂取のみ」で他に何もない、といった場合は、少々危険です。

アルコールは強い習慣性、依存性を引き起こす物質です。

長年にわたり毎日飲んでいると、次第に少量では酔いを感じなくなり、飲酒量が増えていくという特徴があります。
適量で抑えられている間は良いのですが、ストレスの増大と共に次第に酒量が増え、飲む機会もどんどん増えて、かなりの量を毎日飲まなければダメ、という状況を招きやすくなるのです。

また、ストレス解消方法として飲酒している場合は、次第にアルコールが切れることそのものに強大なストレスを感じるようになり、起きている間はずっと飲まないではいられないなどのアルコール依存症になる可能性が高くなります。

◆アルコール依存症の恐怖

ひとたびアルコール依存症になると、人生そのものが破綻する可能性も非常に高くなります。

アルコールによる肝機能の低下から、さまざまな生活習慣病に直結するのはもちろんですし、実生活においても、お酒が切れているときはぼんやりと魂が抜けたような状態になり、仕事や周囲の人との人間関係を普通に維持することさえ難しくなるのです。また、「お酒を飲みながら仕事をすることを悪いことと思わない」「飲酒して車の運転をすることを禁止する法律はおかしい」など、社会規範の意識は崩壊していきます。

また、攻撃的な性格になるのも特徴の一つとして挙げられます。小さな叱責や世間話に過敏に反応し、「逆ギレ」するなどの不愉快な性格に変貌し、周囲の人はどんどん離れていきます。

やがて、仕事を続けることも困難となり、家族にも見放され、孤独の中で若くして死亡するという悲惨な結末を招きます。
アルコール依存症の患者さんの平均寿命は、50代前半となっています。

また、大量の飲酒の習慣がある場合、うつ病のリスクは6倍にもなります。うつ病で最も怖いのは高い自殺率ですが、自殺者の3分の1は自殺する直前に飲酒していたというデータもあるなど、アルコールは自殺にも大きく関わるものと考えられます。

これらのことから、お酒のみがストレス発散法というのは、少し危険と言えるかもしれません。

◆お酒以外のストレス解消法を

まずは、毎日飲む習慣を改め、週1~2回の休肝日を持つことからはじめると良いでしょう。休肝日と決めた日は、できるだけ外出し、スポーツをする、お酒なしの社交を楽しむなどの予定を入れると良いでしょう。
なお、休肝日のはずが気づけば飲んでいた、といった場合、すでにアルコール依存症となっている可能性もありますので、専門機関に相談することをお勧めします。

生活習慣病では、アルコールとの付き合い方も重要になります。依存症などの深刻な状況になる前に、上手にコントロール出来るように気をつけましょう。

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