もはや国民病?「糖尿病」

2013年の国際糖尿病連合の調査によると、日本の糖尿病患者数はおよそ720万人で世界第10位ですが、その予備群である「糖尿病の可能性を否定できない」人は1300万人と言われ、合わせるとなんと2000万人以上になります。
これは単純に計算しても、日本国民の5、6人に一人は糖尿病の危険があるということです。

◆糖尿病ってどんな病気?

その病名から「尿に糖が混じる」ものだと思っている人もいるかもしれませんが、糖尿病は食べたものから分解されたブドウ糖をエネルギー源として充分に吸収できず、血中や尿中にたまってしまう病気です。 血液検査や尿検査でわかることがほとんどですが、初期には自覚症状がほとんどないため、定期健診などを受けていないと発見が遅れることがあるようです。

◆糖尿病には2種類ある

糖尿病には小児糖尿病と呼ばれるⅠ型と中高年期以降に多く見られるⅡ型があります。
全体の95%を占めるⅡ型がいわゆる糖尿病で、食生活や運動不足などによってブドウ糖が過剰になることで起こりやすくなります。
食生活の変化や肥満児の増加に伴い、近年では小学生でも糖尿病の傾向が見られるようになり、国や各自治体でもその対策が講じられるようになりました。
それ以外のⅠ型は、自己免疫の働きによって膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンの分泌量が極端に不足することで発症します。はっきりとした原因はまだわかっていませんが、遺伝的要素が強いとされ、インスリンの自己注射が必要になります。

◆症状は全身に及ぶ

糖尿病の主な症状としてよく挙げられるのが口の渇きや口臭、尿の量・回数の増加、倦怠感などです。
尿は甘酸っぱいような独特の臭気があります。トイレがくみ取りだった頃は、糖尿病患者のいる家は臭いでわかると言われたほどでした。
また、男性の場合はED(勃起不全)が見られることがあります。EDの背後にこうした病気が隠れている可能性も否定できません。個人輸入などでバイアグラを購入して済ませようなどと考えず、専門医を受診しましょう。バイアグラは糖尿病の治療をしながらでも服用できますが、他の薬との飲み合わせを考慮する必要があるからです。

◆糖尿病のコワーイ末期症状

糖尿病が恐れられるのは、さまざまな合併症を引き起こすからです。
動脈硬化による心筋梗塞・脳梗塞の他にも、糖尿性網膜症や糖尿性腎症のため、視力の低下・失明、むくみ、最悪の場合は人工透析が必要になることもあります。
また、四肢の末端への血流が充分に行われず、傷が治りにくくなります。昔は壊疽を起こして脚を切断しなくてはならないことも珍しくありませんでした。

糖尿病は一度かかったら完治は難しいと言われます。
しかし、自分で血糖をコントロールすることで常人と変わらない生活を送ることも可能です。
診断を受けたら、医師や栄養士の栄養指導を守り、自覚を持って行動するようにしましょう。

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