不思議な肥満があります

サルコペニア肥満という言葉をご存じでしょうか?最近でてきた言葉です。実はまだ、診断の基準もさまざまなものです。ただし、この現象の定義はあります。「筋肉が減少し脂肪が多くなった状態」です。簡単に言うならばかくれ肥満のひどい状態なのです。

◆食べないダイエットが招くもの

少し前まで食べないダイエットが流行しましたよね。最近ではあまり聞かなくなりました。それはサルコペニア肥満の危険性が高まると解ったからです。

よく、標準体重という言葉がありますよね。身長と年齢等から標準的な体重を割り出すものです。実は、コレでは肥満を見つけることはできません。体脂肪率から肥満を知ることができます。ココまでは知られていることかもしれません。それに、加齢や運動不足などで筋肉量が減った状態、それがサルコペニア肥満です。筋肉が減り脂肪が増える。印象だけでも恐ろしいものです。

食べないダイエットを続けるとどうなるか?まずはエネルギー不足になります。ここでエネルギーを得るために、筋肉が分解されていくのです。脂肪と筋肉では、まず筋肉から消費されるのです。コレは元々、脂肪が危機状態のときまで保管されている特性から出ています。脂肪はグラム単位のエネルギー量は多いのですが、分解にはいくつかの段階が必要なのです。そのため筋肉がまず消費されてしまうのです。体重は落ちたのに、なぜかお腹がポッコリしている、体脂肪率が落ちていない、もしくは増えている、これはサルコペニア肥満の前段階です。この状態で通常の食事量に戻します。そうすると、筋肉が落ちているために太ってしまうのです。これは筋肉の減少にともない、基礎代謝が減少しているから。同じ量を食べてもエネルギーオーバーとなってしまうのです。そうして太ってしまうと、よけい運動をしなくなります。するとどんどん筋肉量が減り脂肪がついてくるのです。サルコペニア肥満はこうしておこるのです。

◆加齢も原因

実は、加齢も原因なのです。よく、若いころと同じ量を食べて太るという話がありますよね。筋肉は25歳から減少しはじめるのです。アラフォー、アラフィフではその減少量も多くなってしまいます。ちなみにサルコペニア肥満の基準はおおむね次のようになっています。男性で筋肉率が27%未満(体組成計で測ることができます)、BMIが25以上をサルコペニア肥満と診断するようです。BMI値は肥満度を表す体格指数で、体重(kg)を身長(m)の二乗で割った数です。単位をまちがえないようにしてください。この両方を満たすと筋肉が少なく脂肪が多い状態となるのです。

◆なぜサルコペニア肥満は怖いのか?

メタボでも生活習慣病のリスクは上昇します。高血圧、高血糖、高脂血症という死の三重奏が起るからです。これが進むと脳卒中や糖尿病、動脈硬化などを引き起こすのです。そして、サルコペニア肥満は、これら生活習慣病のリスクが、通常の肥満より10倍高くなると言われているのです。とても怖い状態ですね。

この状態を解消するには、筋トレが一番です。筋トレをすることで筋肉量を増加させることができます。さらに、ダイエットをして体重を減らしているときでも、筋肉量を維持することができるのです。さらに筋トレをした後で有酸素運動をすると、脂肪の燃焼が促進されるのです。これにストレッチを加えると、しなやかな筋肉を作り出すことができるのです。 筋トレをして筋肉量を維持しつつトレーニングをするのがコツです。まずは筋トレから始めてみましょう。

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