三大疾患と生活習慣病の関係

日本人の死因となる三大疾患は「悪性新生物(がん)」「心疾患」「脳血管疾患」でここ何年も定着しています。
生命保険の中には、このうちいずれかに診断されたらそれ以降の保険料は払わなくてよくなったり、一時金が支払われるという特約をつけているものもあります。
つまり、それだけこれらの疾患にかかる人が増えているということですね。

◆三大疾患はすべて生活習慣に起因する?

心疾患には心筋梗塞、狭心症、心不全などがあり、脳血管疾患といえば脳卒中、脳梗塞、脳血栓などが挙げられます。
一方、悪性新生物(がん)は人体のあらゆる部位に発生する可能性があります。
これらの疾患の原因の多くが生活習慣にあるという説は、今では一般的になっていますよね。
例えば、心疾患と脳血管疾患に共通する動脈硬化は、高血圧や脂質異常のために血管が疲弊してもろくなることで起こります。詰まったり時には破れたりする危険性があるのです。 また、がんも生活習慣病の一つとして数えられることがあるとご存知でしょうか?
喫煙者は肺がんの、飲酒の習慣がある人は肝臓がんのリスクが高まることがよく知られているように、食べるものや嗜好、日頃の生活習慣は無関係ではないからです。
がん細胞は、健康な人でも細胞分裂の際のコピーミスによって毎日一定量が作られていますが、白血球を始めとする免疫細胞の働きによってその増殖が抑えられています。 しかし、ストレスや他の疾患によって免疫力が低下すると、その抑制力が追いつかなくなり、がん細胞が増え、発症に至ると考えられているのです。

◆遺伝は関係ないの?

医療機関にかかると、診察前の問診で家族歴を尋ねられることがあります。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病や、心疾患・脳血管疾患、がんの人が直系の親族にいるかといったものですが、これはその人の遺伝素因を知る手掛かりとなります。 親、あるいは親戚にがん患者がいるからといって必ずかかるわけではありませんが、そうでない人よりも「かかりやすいかもしれない」という可能性を探るわけですね。 一方、糖尿病や脂質異常、高血圧などは食事を共にしていると同じような症状が出ることがあります。
こちらは環境素因と呼ばれ、生活習慣病においてより重視されます。
こうした情報を知ることで、医師は治療だけでなく予防に役立てることができるのです。

「こうすれば100%治る」という治療法が存在しないのと同様に、「絶対にかからない」という予防法も残念ながらありません。
しかし、普段から健康に気を配っていれば体調の変化に敏感になります。「いつもと違う」と感じたらすぐに医師に診てもらうなど早期に対策を採ることもできることでしょう。

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