生活習慣病と日本人

生活習慣病と一口に言っても、その内容はさまざまです、 一つだけでなく、複数の疾患を併発している人もいるでしょう。 特に、厚生労働省が定義するメタボリックシンドロームは、将来大きな病気の引き金となりかねないことから、早期の治療と自覚が必要とされています。

◆メタボリックシンドロームとは?

ちょっと太めの人を「メタボ体型」と呼んだり、本人が笑いのネタにしたりすることもありますが、メタボリックシンドロームは決して楽観できるものではありません。
おへその高さで測定した腹囲が男性で85cm、女性なら90cmを超えるとメタボリックシンドロームの判定対象となります。また、皮下脂肪が多い「洋ナシ型」肥満に対して内臓脂肪型肥満は「リンゴ型」と呼ばれ、お腹がぽっこりと出るのが特徴です。
加えて、中性脂肪が150mg/dl以上、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロールです)が40mg/dl未満のいずれか、あるいは両方の場合。さらに最高血圧130mmHg、最低血圧85mmHgのいずれか、あるいは両方に当てはまる場合、空腹時の血糖値が110mg/dl、これらの条件が2つ以上合わさるとメタボリックシンドロームと判定されます。

◆なぜメタボリックシンドロームが危険なの?

メタボリックシンドロームが危険視されるのは、動脈硬化を引き起こしやすくなるからです。
日本人の死因トップ3のうち、心疾患と脳血管疾患には動脈硬化が大きく関わっています。
その名のとおり、血管が劣化したゴムホースのように硬く狭くなるため、血管が詰まったり破裂しやすくなるのです。
老化現象の一つでもありますが、食生活の偏りによってその進行はぐっと早まります。 自覚症状がほとんどないのも怖いところ。
中には心臓や脳に障害が現れて初めて気づくという人もいるくらいですから、健康診断を受けておくことは大切ですね。
また、心疾患の場合、メタボリックシンドロームの判定基準となる4つの要因のうち、いくつ持っているかによって発症のリスクが高くなると言われています。
メタボリックシンドロームでない人を1とすると、2つの要因を持っている人で5倍以上、3~4つなら何と35倍以上という調査結果も出ているのです。

◆「がん」も生活習慣病の一つ?

日本人の死因のトップである悪性新生物(がん)も、広義の生活習慣病としてとらえられることがあります。
がん細胞は実は誰でも毎日作られています。それを処理しているのが免疫細胞(NK細胞と呼ばれます)。
しかし、不規則な生活習慣やストレスで免疫細胞の働きが低下することにより、食い止められることなくがん細胞が増殖してしまうと考えられているからです。

メタボリックシンドロームはいわば体からの警告です。
本格的な病気に移行する前に、生活を改善し、適切な治療を行うことで健康を取り戻すことができる段階であると言えるでしょう。

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