世界のユニークな生活習慣病対策

1990年代、世界的な健康問題としてトップに挙げられていたのは、特にアフリカなどで見られた子供の栄養失調や低体重、感染症でした。
しかし、現代ではこの流れは大きく変わり、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が最大の問題となっています。

近年、世界的に見て寿命は延びてきており、1970年と2010年を比較すると、男性で11歳、女性は12歳延びているという統計結果があります。
寿命の延びに伴い、各国ともがんや心疾患、糖尿病などの生活習慣病の罹患者数は増加傾向にあることが指摘されています。
特に近年、問題となっているのは高血圧で、2010年には世界で最も多くの死者を生んだ健康リスクとなっています。
肥満や糖尿病など、その他の生活習慣病も増加しており、まさに世界的な問題となっていることが分かってきています。

◆発展途上国でも増加する生活習慣病

生活習慣病は、これまでは豊かな食生活を送る先進国特有の症状とされることが多かったのですが、最近では東南アジアやアフリカなど、発展途上国でも著しい増加を見せているのだそうです。
特にアフリカは、今後20年の間に糖尿病患者が約2倍に増加するものと見られており、積極的な対策が急務と考えられています。

これら、途上国で糖尿病が増加している主な原因は、急激な都市化でデスクワークが増加し運動不足になっていること、食生活の急激な変化、インスリン等の治療薬の不足などに加え、糖尿病という病気の認知度の低さも一因ではないかと考えられています。
特に、途上国では糖尿病患者であるにも関わらず、自分が糖尿病であることを知らない人は約半数程度に上ると言われており、治療に訪れることもなく、合併症などを発症して手遅れとなってしまうといったケースは非常に多いようです。

教育が行き届いていないのは医療機関も同様で、医師や看護師の知識不足で見逃されているケースも多いのではないかと推測されています。

特に糖尿病は、初期段階ではこれといった自覚症状がないため、先進国でも放置されやすい傾向があります。ましてや、十分な医療体制が整っていない地域では、その傾向はさらに強くなるのも無理はありません。

WHOも事態を重く見て、世界的な注意喚起に努めています。
早期に発見し、きちんと医師の指示に従えば、糖尿病そのもので命を落とすことはまれですので、今後も啓発活動に努める必要があるでしょう。

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■参考サイトURL:http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/kouketuatu/about.html